冬になると子どもの肌が乾燥して、かゆみを訴えることが増えるかもしれません。中医学では、乾燥肌の原因を体内のバランスから考え、外側からのケアだけでなく、内側からのケアも重要視します。今回は、子どもの乾燥肌を中医学的にどのようにケアすればよいかをご紹介します。
中医学で見る冬の乾燥肌の原因
1. 冷えによる血行不良
冬の冷たい気温が皮膚の表面を冷やし、固くなることで、血行不良を引き起こします。血行が悪くなると、皮膚に十分な栄養が届かず、乾燥が発生します。
熱を生む食べ物が多い場合、皮膚が固いと血流が中途半端になるので、皮膚に湿疹や痒みを伴うこともあります。
2. むくみによる血行不良
むくみがあると物理的に血行を阻害するので、上記と同じく血行不良を引き起こします。その結果、栄養が皮膚に届かず乾燥になります。
さらに、冷えるとむくみは固まり停滞しやすいので改善しにくくなります。
子どもの乾燥肌をケアする方法
1. 体を温める
適温のお風呂で全身を温めることが大切です。熱すぎるお湯は避け、心地よい温度でゆっくりと体を温めてあげましょう。これにより血行が良くなり、皮膚の柔軟性が回復します。
また、温湿布で子どもの体を温めるのも効果的です。
2. 保湿ケア
お風呂上がりの温かい状態で、保湿クリームを塗るのが効果的です。血行が良くなった後に保湿することで、皮膚にしっかりと潤いを閉じ込めることができます。
3.食事でのサポート
冷たい物ではなく、常温、または温かい食事を適度に取り入れて、体の内側から温めてあげましょう。
ただし、湿疹や痒みがある時は食事量やカロリーを控えめにしましょう。
ワンポイント中医学【陽気】
冬は「陽気」が不足しがちで、体が冷えやすくなります。体を温めることで陽気を補い、血行を良くすることが乾燥肌の改善につながります。日中は太陽の光を浴びることで体を温め、夜はしっかりと休息を取ることも大切です。
また、むくみが原因の場合は、夏の陽気がたくさん得られる期間にしっかり汗をかいて余分な水分を排出しておくことも大切です。この冬にむくみを感じた方は、次に迎える夏にはしっかり汗をかくよう心がけてみましょう。
まとめ
冬の乾燥肌対策は、外側からのケアだけでなく、内側から血行を良くすることが重要です。
中医学の知恵を活用して、子どもの肌を健やかに保ちましょう。
日々の小さなケアが、子どもの肌を守る大きな助けになります。