新しい年のスタートは、心を整え、リフレッシュする絶好のタイミングです。
香りには心や体を切り替える力があります。
今回は、手軽に取り入れられる香りの活用法をご紹介します。
香りのリフレッシュ作用とは?
中医学では、香りは『気』に作用すると考えます。
そのため、香りを使うと『気分』を切り替えたり、『やる気』を引き出したりするのに効果的です。
例えば、リラックス作用や集中力アップ、向上心のアップなど。
香りは『気』の巡りを良くし、心身を整えるものとして古くから活用されています。
新年におすすめの香りとその使い方
◆柑橘系(レモン・グレープフルーツ)
気持ちを明るく新年にぴったりの香り。
◆ウッディ系(シダーウッド)
心を落ち着け、新しい決意をサポート。
◆ハーブ系(ペパーミント・ローズマリー)
頭をスッキリさせ、集中力アップ。
◆使い方
ディフューザーを用いたり、ティッシュなどに数滴垂らして芳香浴を楽しむ。
スプレーボトルに水と混ぜてお部屋にシュッとひと吹き。
日常に香りを取り入れるコツ
香りを楽しむには、簡単で続けられる方法が鍵です。
・ディフューザーを使う
・外出時にハンカチやマスクに香りをつける。マスクにはスプレーで香り付けを
・夜寝る前にリラックスできる香りを枕元に
などなど、手軽に取り入れられる方法をぜひ試してみてくださいね。
※注意点
エッセンシャルオイルは肌に直接触れないように注意が必要です。
ワンポイント中医学【気の働きの陰陽】
先日の記事『寒い冬に強い体を作る香り活用法【子育て中医学】』(下記参照)でご紹介した気の働き。
その中の推動作用と固摂作用をピックアップします。
推動作用は気や物質などを流したり動かす作用、固摂作用は固めたり留まらせる作用があります。
流す作用は『陽』の働き、止める作用は『陰』の働きです。
このように、気の作用にも陰陽があり、必ず一対となってバランスを取っています。
では、香りの場合はどうでしょうか。
多くの香りは気持ちを流すことが得意なのでリフレッシュしたい時によく使われますが、心を落ち着けたいときにはシダーウッドのような甘味のある香りがおすすめです。
気持ちを落ち着かせ、情報をインプットしたり、それこそ新年の新しい決意をしっかり考える時には良いですね。
このように、陰陽の理論が少しわかってくると香りの使い方もシンプルになってきます。
これからも少しずつ、中医芳香療法の考え方をお伝えしていきますね。
まとめ:香りで心も体も新年モードに!
香りを活用することで、新年を心地よくスタートさせることができます。
今年一年、香りを味方につけて、素敵な日々をお過ごしください!
参考文献
中醫芳療百科
医療従事者のための中医学入門