寒さが厳しい冬は、心身の疲れも溜まりがちです。
寒くてじっとしてしまいがちなこの季節に、簡単に実践できるセルフケアで疲れをリフレッシュし、元気に過ごしましょう!
中医学で考える冬の疲れの原因とは?
冬は寒さの影響で体がこわばりやすく、血流が滞りやすい季節です。これは陽気不足などで、体内の気血がうまく循環できない状態です。
要は気血がしっかり体内を巡っていたら良いということですね!
この気血をうまく循環させるための方法をご紹介していきたいと思います。
体を温めるケア
体を内側から温める
寒い季節におすすめの食材をご紹介。
気血の流れを助け、体を温めてくれる食材です。
◆生姜
全身を温め、陽気を補います。気が不足して血行不良がある場合などにおすすめです。
◆ネギ
胃を守り、血行を促進します。
◆かぼちゃ
体にやさしくエネルギー(気)を補給します。
※調理法や火の使い方など、薬膳の詳しい内容については、ぜひ中国医学協会の薬膳講座で学んでくださいね!!
【中国医学協会・薬膳講座】 〜薬膳ごはん術〜
https://j-tcma.com/archives/908
体を外側から温める
◆太陽光から陽気を取り入れる
気の代表的なもの、それは太陽のエネルギーです。
太陽の陽気をしっかり浴びることで、体に陽気を取り入れ、体を温めることができます。
◆お風呂やコタツで温まる
説明するまでもありませんね。
寒い日は、湯船にしっかり浸かって体を温めましょう。
また、コタツの遠赤外線が体内深部を温め、血行を促進します。
香りケアで気を巡らせる
気と血はセットで体内を巡ります。
ここでは気の流れに作用する香りを使って、滞った気血を流してあげましょう。
◆オレンジ・スイート
オレンジの香りは、イメージしていただくとお分かりだと思いますが、明るい気分にしてくれるフルーティーな香りです。この香り成分にはリモネンが多く含まれており、リフレッシュ作用や血行促進作用があります。
また、中医学的には気を流し、その結果、一緒に血も流れます。活気が出たり、血行が促進されます。
オレンジの香りで疲れが癒され気分も明るくなるのでぜひ使ってみてくださいね。
つぼケアで疲れをスッキリ解消
簡単にできるつぼケアのご紹介です。
◆足三里(あしさんり)
場所:膝の外側、指4本分下あたり。
強めにぐりぐりとおしてみましょう。
胃が活性化されしっかりと動くようになります。
消化不良を起こしている場合は、胃が動くことで食べたものから栄養が作られますので元気が湧いてきます。
その結果、体も温まり、疲れやだるさを軽減する作用があります。
ワンポイント中医学【気血津液】
本日は、たびたび用語が出てくる『気血津液』について。
体内を巡るエネルギーは『気血津液』で構成されています。
これらをわかりやすく言うと、気:元気、血:血液、津液:体内の水分です。
これらの中で、気と血はセットで全身を巡り、体の隅々まで栄養分を届けます。
では、中医学でいう健康とはどのような状態をいうのでしょうか。
気血は経絡という通り道を通って全身を巡るのですが、この回数が『1日50回』が、健康な状態であるとされています。
この回数が、50回よりも多すぎても少なすぎても何らかの病気になると考えられています。
冬は寒さの影響で、部分的に血流が滞りやすい季節です。
血だけでなく、気の流れも意識してしっかり『1日50回』循環できる体づくりをしていきましょう!
まとめ: 今日から始める冬の疲れ取り
いかがでしたか?
今回ご紹介したセルフケアは、誰でも簡単に取り入れられるものばかりです。
「温める」「香り」「つぼ」
これらを意識して、冬の疲れを解消し、元気に過ごしましょう!