西洋医学と中医学の違い【サクッと中医学】

中国医学

西洋医学と中医学は、健康と病気に対するアプローチが根本的に異なります。
それぞれの特徴を簡単に説明してみましょう。

西洋医学:分割的アプローチ

西洋医学は科学的実験と分析に基づく近代医学です。

人体を解剖学や生理学などの科学的視点から捉え、各部位や臓器に分けて研究します。体内に侵入した細菌やウイルス、病理部位を排除することに重点を置きます。病気の原因を特定し、それを治療しますが、検査にあらわれない異常は病気ではなく不調とされ、治療が行われないこともあります。

中医学:全体観の重視(整体観念)

中医学は、2400年にわたる経験と観察に基づく中国伝統医学です。

身体全体を関連する一つの有機体として捉えます。これは、気血津液や五臓六腑などが連携し合って体を構成していると考えます。また、体内のバランスが健康を左右するとされ、自然との調和も視野に入れ、体内の局所的な問題か全身のバランスの乱れが問題か、など、複合的に病因を追求します。検査にあらわれない不調も治療が可能です。

ええとこどりでいってみよ!

西洋医学と中医学には、それぞれの考え方や視点がありますが、どちらが良くて悪いというものではありません。現代では、西洋医学と中医学を組み合わせた統合医療も注目されています。これにより、患者さん一人ひとりに合った治療が可能となります。

まとめ

西洋医学は科学的データに基づく即効性のある治療を提供し、中医学は全体的なバランスと自然との調和を重視します。それぞれの強みを理解し、状況に応じて使い分けることが、今後の健康維持の鍵となると思います。