前回の『気』の視点からみた冷え性対策、いかがだったでしょうか?
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冷えには『気』の影響が大きいんですね。
今回は『体質』別に冷え性対策をお伝えしたいと思います。
中医学で考える冷え性の原因
冷え性の原因や体質によって対策が変わってきます。
ここでは3つの体質について対処法を上げていきます。
1.むくみによる冷え性
むくみにより血行不良がおこり、そのため冷え性が発生します。ふくらはぎなど体の下部に強く起こります。
【対策】①腎経・膀胱経を流す、もしくは足のマッサージやストレッチ。
②足が柔らかくなってから、血行を促進するジンジャーやシナモンが入ったお茶などを摂取。
むくみ対策についてはこちらでも触れています。
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2.貧血による冷え性
血が足りず、手足の先まで十分な血液量が届いていない場合に冷え性が発生します。
ただし、血が足りないのではなく、水分やむくみの影響で血が薄まっている貧血の場合があります。この場合の原因はむくみにありますので、『むくみによる冷え性』に該当します。
【対策】①脾と胃の強化。胃経のマッサージなどが有効。
②レバーやほうれん草など血になるもの(色の濃い物)や、甘い物を摂取。
※脾胃が弱い場合は消化に良い物を摂取。
3.環境による冷え
外気の寒さや食事の影響で冷え性が発生します。
【対策】①温める
②おでんのこんにゃくや、あんかけうどんなど、長時間温かい食べ物を摂取。
ワンポイント中医学【意念】
中医学では『意念』を大切にします。
いねん【意念】
考え。気持ち。意識。コトバンクより
例えばマッサージをするときに、どうしたいかによってその時の意識を変えます。
今回の冷え性対策の場合だと、『むくみを流したいのか』『貧血のため血を貯めたいのか』『体を温めたいのか』によって気持ちの込め方が変わってくるんですね。
細かく言えば手技も変えるのですが、まずは難しく考えず、自分や相手の体のために『どうしてあげたいか』の気持ちを大切にマッサージしてみることをおすすめいたします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
冷え性改善のためには、自分の体質を知り、それに合った対策を行うことが大切です。
中医学の視点からアプローチすることで、体の内側から健康をサポートし、冷えを根本から改善することができます。
今回ご紹介した方法を参考に、冬の冷え対策を実践してみてくださいね。
次回も引き続き、冷え性改善についてお伝えしますので、どうぞお楽しみに!