穏やかに過ごすための夜の香り【一日一香】

芳香療法/アロマ

夕刻~夜にかけては1日の疲れがたまり、心と体がリラックスを求める時間です。
疲れた1日を穏やかな夜へとつなぐ香りの力。
自然と調和する香りでココロとカラダを整えてみませんか?

穏やかな夕刻~夜におすすめの香り

◆ラベンダー
 リラックス効果が高く、不安や緊張を和らげます。
 ティッシュに1滴たらして枕元に置いて眠るのもおすすめです。

◆イランイラン
 甘い花の香りで心を落ち着かせ、幸福感を高める。
 ホルモンバランスを整えたいときにも効果的です。

香りの取り入れ方

◆ディフューザーを使う
 家族が集まるリビングで、ラベンダーやイランイランをディフューザーに数滴加えて香りを広げましょう。
 ※10畳のお部屋で精油3~5滴程度。

◆アロマバスでリセット
 ラベンダーのドライハーブで作られた入浴剤などがおすすめです。
 心身ともに癒されるバスタイムが楽しめます。
 ※精油をそのまま浴槽に垂らすのはNG。

ワンポイント中医学: 【蔵象学説:肝】

「肝」は気(エネルギー)の流れや情緒をコントロールする重要な役割を担っています。
肝の働きが滞ると、ストレスやイライラを感じやすくなり、さらに体の不調にもつながることがあります。

肝の働きは大きく2つ

①疏泄をつかさどる
 気血、飲食物、感情などを流す働き。
 低下すると、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、胸脇部痛などが起こることがあります

②蔵血をつかさどる
 血を蓄え、血をきれいに再生する働き。
 低下すると、生理不順や視力低下、めまいなどが起こることがあります。

肝は休息を促す臓器

肝は疲れを感じたら、筋肉痛などをおこし、体を休めるように仕向けます。
『肝心要』という言葉があるように、重要な臓器です。

肝を労わるためには、季節に合わせた規則正しい生活が理想的です。
香りで気持ちを落ち着かせたり、または気の流れを良くすることもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
香りは1日の終わりに自然と心をほぐし、リラックスした時間をもたらせてくれます。

中医学では、朝には朝、夜には夜、自然に合わせた過ごし方が一番の養生となります。
今まで気にとめなかった方も、ぜひ記事を参考に香りを取り入れて、穏やかな夜を楽しんでみてくださいね!

参考文献

中医学検定 2級・3級 公式テキスト
中醫芳療百科