夜泣きや不眠に!中医学で考える子どもの安眠法【子育て中医学】

子育て

子どもの夜泣きや不眠は、親にとっても大変な悩みです。中医学では、これらの問題を体全体のバランスやエネルギーの流れから考えます。今回は、中医学的なアプローチで子どもの安眠をサポートする方法をご紹介します。

中医学で見る子どもの夜泣きと不眠

中医学では、子どもの夜泣きや不眠は以下のような原因が考えられます。

1.血流のバランスの乱れ
体全体に血液が流れていることが理想ですが、頭部の血流が良すぎるとエネルギーが偏り、眠たいのに眠れず夜泣きになることがあります。手足が冷えている場合が多いです。

2.胃の経絡が未発達
子どもは胃腸の働きが完璧ではなく、胃の経絡の流れもまだ完璧ではないため食べたものが消化しきれず、熱が多すぎる場合があります。授乳やミルクの場合も、量や質などと関係がある場合があります。この熱が、胃の経絡をのぼり、やはり頭部に集まると夜泣きにつながります。

3.むくみ
赤ちゃんは大人よりもむくみが多いので影響している場合があります。
頭がむくんでいる場合、頭痛のように不快感を感じている可能性があります。縦抱きで眠ってくれる場合はこのパターンかもしれません。
手足がむくんでいる場合は中途半端な血流でムズムズ感が出ているかもしれません。手足がむくみで固い場合は、頭部に血流が集まり夜泣きになることもあります。(1.のパターン)

子どもの安眠を促す中医学的アプローチ

1. 食事の見直し
胃に負担がかかっている場合は、消化しやすく、胃に負担のかからないものを。
熱量が多いと感じたら量を調節するなどが必要です。母乳の場合は、お母さんの食事を少しだけ見直してみましょう。

2. マッサージ
手足が冷えている場合は、手足のマッサージを。柔らかく包み込むように温めることを意識して行います。また、背中やお腹の部分に手を当てて、温めてあげるのも安心感に繋がります。

3. 香りで環境づくり
ラベンダーなどのリラックス作用のある香りを使うと、子どもが安心して眠りにつける場合があります。また、中医芳香療法的にラベンダーは皮膚を開くので、体の中の熱を放出させることで安定します。

ワンポイント中医学

中医学では、「心(こころ)」を落ち着けることが安眠につながると考えられています。心が不安定になると、眠りが浅くなったり、不安で眠れなくなります。また、脾が弱ると、体のエネルギーバランスが崩れ、眠りが悪くなることもあります。

心を落ち着けるためには、リラックス作用のある香りや、消化に優しい食事が役立ちます。これらの方法で心と体のバランスを整えることで、子どもの夜泣きも改善されると考えられます。

おわりに

子どもの夜泣きや不眠には、中医学の知識を活かして全身のバランスを整えることが効果的です。日常生活に取り入れやすい方法から試してみて、子どもの安眠をサポートしてあげましょう。

また、赤ちゃんにとってお母さんの手は何よりも安心感につながります。触れてあげることが一番効果があるかもしれません。